夢トレ育ちの技術者は、実践的で現場に強い!②

夢真トピックス 2022.08.31 2023.01.25
夢トレ育ちの技術者は、実践的で現場に強い!②

研修担当者の3名が夢真の研修体制を語る第2回目。今回はヒューマンスキル・ビジネスマナー、施工管理、CADの3分野の研修内容やこれまでの変化、受講生からの声などを伺いました。

登場人物プロフィール

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名前

羽田 周氏

人材開発部係長 ヒューマンスキル・ビジネスマナー研修担当 2015年入社

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名前

田﨑 功祐氏

人材開発部主任 施工管理実務研修担当 2015年入社

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名前

茅原 拓也氏

人材開発部主任 CADオペレーター研修担当 2014年入社

夢トレを会場にすることで、分かりやすく、実践的な研修が可能に

約2週間の入社時研修。具体的な研修内容について教えてください。

羽田:

最初の3日間がヒューマンスキルやビジネスマナー研修です。その中身についてはさらに、経営理念や建築業界動向などの概念的な内容と、あいさつの仕方や報連相など実践的な内容に分かれます。

一人の講師が大勢の受講者と向き合う、いわゆる「座学」のイメージですか?

羽田

形としてはそうです。ただ、研修担当の一方通行な講義・指導ばかりではなく、受講者側からのアウトプットを促す仕掛けも取り入れ、より理解してもらえる研修を心がけています。

「建設技術者人材業界において、圧倒的No.1を目指し挑み続ける」という弊社の経営理念に関しても、「なぜ圧倒的No.1なのか」「No.1であることの意義は何か」を受講者自身に考えてもらいます。

そうすることで、「自分はそんなにスゴイ会社の一員なんだな」といった帰属意識を感じたり、やりがいにつながったりするように働きかけています。

受講者が自主的に考えることも大切にしているのですね。

羽田:

そうですね。注意をする際も頭ごなしに「これはダメだ」と言うのではなく、「こんな人が職場にいたら、どう思うのか」等、具体的な様子を想定して考えてもらいます。

また、報連相についてはゲーム形式を採用して、研修自体を楽しめるような要素を加えています。堅苦しい研修ばかりでは受講者の気持ちに響かないので、様々な工夫が必要ですね。

施工管理の研修はどのような内容ですか?

田﨑:

研修4日目からは施工管理とCADオペレーター研修に分かれます。

私は施工管理を担当しているのですが、図面作成や測量機器の使い方、写真撮影、安全管理など、現場での基本業務を教えています。

実践的な内容も多くなりそうですね。

田﨑:

はい、そうです。未経験者に対して、いかに分かりやすく伝えるかを大切にしています。例えば、専門用語で話しても伝わりづらい場合があるので、例え話や分かりやすい言葉を使ったり、スライドや動画を見せたりしています。

受講者にとって現場のイメージが湧きやすいように、ありとあらゆる手法を使っています。

具体的な理解に役立つのが夢トレですね。

田﨑:

その通りです。夢トレではヘルメットを被り、ハーネスを装着し、足場と繋いで立ってみるといった実践的な研修が可能です。実際に現場で利用するものを扱ってみるだけで、稼働先で迎える初日でも慌てることは少なくなると思います。

未経験者の不安解消に役立っているんですね。

田﨑:

ええ、そうです。また、夢トレで安全器具の扱い方を学んだり座学で現場事故に関する動画を見たりすることで、危機管理について理解できるようになります。そうすることで、稼働直後から安全に注意して行動することができます。

現場の所長さんが注意しなくても、初めから正しい行動ができれば、新人技術者への評価も高まるでしょう。夢トレの実習には、そんな副次的な効果もあると思います。

CADオペレーターはタイピングの基礎から学ぶんですよね。

茅原:

はい、そうです。パソコン操作やタイピングに対する不安の払拭、さらにCADの基本を学ぶことを目指しています。

また弊社独自の取り組みとして、個々の理解度に合わせたeラーニングを採用していることも特徴です。

集合研修なのにeラーニングなんですか?

茅原:

CADの受講者は多くて10名程度ですがタイピングなどのスキルがそれぞれ異なるので、図面を作成するのにも、5分で仕上げられる方もいれば、30分かかる方もいます。

そこでeラーニングを採用することで、個々のペースで動画を確認し操作や作図を行うことが可能になりました。それに加える形で講師は全員に共通する事項を解説しながら、一人ひとりの様子も確認しアドバイスをすることで、個々の課題解決にもつなげています。

eラーニングは実践的な内容と結び付いているんですか?

茅原:

eラーニングのメリットは、人から言われた通りに作図をするのではなく、自分で考えて作図をする力が身に付くことです。

実際の現場では「〇〇図を作ってください」というように指示がありますが、それ以上の詳細に関しては自分で考える必要があります。その際にどこから手を付ければいいのか、どんな注意が必要かなどの考え方や考えるという習慣自体をeラーニングを通じて学ぶことができます。

現場に出た際に(CADオペレーターが)置かれる状況を想定しているんですね。

茅原:

そうです。研修では課題に対し自分で考え、講師の添削やアドバイスを受け再考し、よりよい図面に仕上げる。それを実践することで少しずつ自分でできることが増え、それが小さな成功体験として積み重なれば自信を持って稼働できるようになります。

なるほど。分野ごとに指導のポイントがあることが分かりました。特に未経験者向けとして意識していることはありますか?

田﨑:

具体的なイメージに結び付け、疑問を持たせないようにすることです。何か一度疑問点を持ってしまうと頭の中はそのことでいっぱいになり、その後の話は頭に入らなくなりがちです。

さらに難しい内容になると、頭が考えることを拒否してしまいます。そうならないように、できるだけ分かりやすく説明することを心がけています。

羽田:

弊社に関する説明では、できるだけ帰属意識を持てるように心がけています。具体的には、経営理念を理解することや社長の名前を覚えることなどです。

帰属意識。夢真の社員である、ということですか?

羽田:

はい、そうです。稼働の際には、技術者はお客様の現場で派遣先の社員の方やほかの会社の技術者と一緒に働きます。すると自分がどこの社員として働いているのか、分からなくなることがあります。特に入社後間もない技術者はその傾向が大きいように思います。

また、現場でトラブルなくしっかり働ける技術者ほど、会社に連絡する機会が少なく、会社との距離が遠のく傾向があります。

働き続ける中で、夢真の存在が薄れてしまうんですね。

羽田:

そうならないように、EF(エンジニアフォロー)体制を開始し、定期的に連絡し合う仕組みを構築していますが、入社時研修でも帰属意識を醸成することが大事だと考えています。

夢トレが変えた、充実の研修内容

夢トレは2018年に開設されたとのことですが、それによる変化はありましたか?

田﨑:

私たちはみな、夢トレができる前から講師をしていますが、夢トレができて、研修の充実度が変わりました。

羽田:

以前の研修は座学のみだったので、技術者は現場に出て初めて目にしたり、動かしたりするものも多かったと思います。それに比べ、夢トレ開設後は研修段階で実際の道具を手に取ったり、使い方を学ぶことができますからね。

2021年に移転してからの変化もありますか?

茅原:

はい、さらにできることが増えました。実技と座学のスペースを分けたことによりカリキュラムの幅が広がったり、以前は本社で研修していたCADも夢トレで研修できるようになりました。

CAD研修が夢トレでできるメリットは何ですか?

茅原:

夢トレには図面があるので、どのように施工されているのかを実際に当人の目で確認し照らし合わせることができるようになりました。壁の厚さや天井の高さなど、図面から読み取るだけではなく実際に体感できるようになり、CADへの理解も一層深まったように思います。

営業からのリクエストを研修に反映していることもありますか?

田﨑:

はい、入社時研修終了後、稼働日までに余裕があり稼働先の業務内容が把握できている場合、追加研修を行うこともあります。例えば測量や工事写真撮影などを実施します。

また車の運転が必至な現場では、ペーパードライバー歴が長い技術者に運転実習をさせることもあります。

オーダーメイド的な対応も可能なんですね。

田﨑:

研修の根本は、未経験の技術者が現場で困らないようにすることです。そのために力になれることなら、何でも行いたいと思っています。

「現場で使える」「受講してよかった」と技術者からも好評

受講者の反響はいかがですか?評判のいい内容はありましたか?

羽田:

反応がいいのは座学よりも実技形式のカリキュラムです。ゲーム形式で報連相について学んだり、名刺交換のロールプレイングなどは、楽しんで臨んでいる様子を感じます。

茅原:

CAD研修においても、夢トレの図面と実際の施工を照らし合わせることができるようになったのは「実物が見られて分かりやすい」と好評です。先輩たちからも夢トレ研修は羨望の的なんですよ。

どんな点が羨ましがられているんですか?

茅原:

以前はeラーニング形式の研修ではなかったので、eラーニングを受講していない先輩技術者から「eラーニングは自分で考えながら図面を描いたり、分からなかったら前の学習に後戻りして学びなおせるのが羨ましい」という声が届いています。

施工管理の現場に出た受講生からは、どんな声がありますか?

田﨑:

実技スペースにて安全管理やKY(危険予知訓練)をするのは「現場で活用できる」と好評です。施工管理は現場で職人やスタッフに注意を促す立場ですが、現場や仕事内容を知らない状態では、何が危険なのか見当もつきません。しかし弊社の研修では、朝礼での指示発表の練習もします。

こういった練習を通じ現場で注意すべきことを学ぶことができ、人前で発表することの度胸が付く方もいるでしょう。

実践的な研修が役立っているんですね。

田﨑:

はい、そうですね。また基本カリキュラム外の追加研修は、稼働後の現場に即した内容なので「やっておいてよかった」と喜ばれています。

研修を通じ、資格取得も支援

研修では資格取得にも取り組んでいますか?

田﨑:

今年からフルハーネスの着用が義務化され現場作業に不可欠なものになりましたが、弊社では義務化になる以前から研修内でフルハーネスや職長・安全衛生責任者の特別教育を実施しておりました。研修受講後資格を取得した上で稼働するので、他社の技術者との差別化になっていました。

今年からはどんな状況ですか?

羽田:

義務化になった今は、弊社の独自性はやや弱くなりました。一方で今年度からは新たな取り組みとして、施工管理技士の資格取得を推進しております。受験には一定の実務経験が必要なのでEFを通じ中堅クラスの技術者にアプローチしたり、未経験者に対しても受験を勧めたりしています。

新たな取り組みの特徴は何ですか?

羽田:

CADの入社時研修で培ったeラーニングのスキルを活用することで、技術者が終業後に自分のペースで学べる環境を整備しています。人材開発部ではeラーニングの動画を独自に作成しており、将来的には在籍技術者の50%を超える資格取得率を目指しています。

しっかりとした研修環境は、入社時研修に限らず様々な点で弊社の力を高めていることを感じます。

最後に

研修担当インタビューの第2回目では、未経験者に対する研修で意識していることや夢真独自の研修施設「夢トレ」についてインタビューしました。

「夢トレ」で研修を行うことで、実践的な研修により未経験者の稼働後の不安を和らげることができたり、一人ひとりに合ったカリキュラムでスキルや知識を身に着けることが可能です。

もし貴社が、施工管理の人材不足に課題を感じているのであれば、ぜひ弊社にご相談ください。

意欲ある豊富な人材の中から、貴社の現場や課題感に合わせた最適な人材をご紹介します。


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