施工管理・工事にかかせない書類のひとつである労務安全書類について、その内容と目的、活用方法を解説していきます。
実際に業務を行う際に困らないためにも、労務安全書類の種類と必要な理由を再確認しましょう。
労務安全書類とは
労務安全書類は工事を行う際に主に下請負業者が元請へと提出する責任があり、現場における人員や機械について安全面をチェックして管理するための報告書です。
どのような種類があるのか、その一部を以下で紹介します。
■労務安全書類の構成
・下請負業者編成表
・再下請負通知書
・作業員名簿
・外国人建設就労者現場入場届出書
・火器使用届
・持込機械等(電気工具/電気溶接機等)使用届
・持込機械等(移動式クレーン/車両建設機械等)使用届
・安全衛生計画書
再下請負通知書と作業員名簿は、一次下請以下(二次請けや三次請け)の下請け契約を結んだ協力会社が作成します。
前者は関係する業者を把握するためで、後者は雇用管理状況などの情報を得ることが目的です。持込機械等使用届は実際に使用する重機を記載しておく書類で、各下請負が作成する必要があります。
安全衛生計画書はスタッフに行う安全指導の内容などを記入するもので、一次下請負または各下請負が作成します。
このように現場の状況に合わせて、様々な書類を作ることが求められるのです。
労務安全書類の目的と活用方法
労務安全書類は現場の安全性を高めるためにも、とても重要な報告書です。
現場で使用する重機や器具、工事に関わる人員の数、作業内容などを把握することで、事故防止やトラブルが発生した際の責任の所在を明確にすることができます。
建設に関わるスタッフの権利と安全を保つためにも労務安全書類はなくてはならない存在だといえるでしょう。
現場での安全策は実施状況や業務を行う上で危機管理能力が有無は、施行管理者や会社そのものの信頼性につながりかねません。
また、安全を確認するために提出しなければならない書類は上記で挙げた物だけではありません。
建設に携わる者としてどんな書類が必要なのか、しっかりと認識してから業務にあたりましょう。
労務安全書類の作成は現場の安全を守る、忘れてはいけない義務!
労務安全書類は、いろいろなケースで安全面を確認する役割を持ちます。
工事を行う関係者なのであれば、安全に管理していける体制づくりに責任を持って対応していくことが必要とされます。
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