第二新卒とは?
第二新卒とは、学校を卒業した後、一度就職したものの数年の間に離職し、転職活動する若手求職者を指す言葉です。近年転職市場は人手不足に陥っているため、第二新卒が注目されています。
本記事では、第二新卒とはいつまでを指すのか、転職市場でニーズが高い6つの理由について紹介していきます。第二新卒の採用を考えている人事の方は、参考にしてみてください。
既卒との違い
既卒とは、学校を卒業後に就職経験がない方を指すため、学校を卒業して企業に就職したことがある第二新卒とは、意味が異なります。既卒と第二新卒が共通しているのは、学校を卒業している点です。
第二新卒と呼ばれる年齢
第二新卒と呼ばれる年齢は、一般的には学校を卒業後に、転職または就職を約1~3年内で志す若年を指すため25歳前後といわれている節もありますが、明確な年齢の定義はありません。
年齢については、高卒か専門卒か、大卒かなど最終学歴によっても異なってきますし、企業でも「若手」という枠の認識や、受け入れる体制などで違ってくるでしょう。
第二新卒のニーズが高い5つの理由とは
次は、第二新卒のニーズが高い5つの理由について紹介していきます。転職市場として、人手不足の現状は浮き彫りになってきています。どの企業も採用で苦戦しているため、第二新卒のニーズが高まっている理由を理解して、第二新卒の募集について検討していきましょう。
第二新卒のニーズが高い理由には、若手社員を採用したい・意欲的な人物を見つけやすい・教育がしやすい・社会経験がある・企業に馴染みやすい、などがあります。
第二新卒のニーズが高い理由1:若手社員を採用したいから
第二新卒のニーズが高い理由として1つ目は、若手社員を採用したいためです。会社の若返りのため、若手社員は常に必要です。
第二新卒が一定数以上いるということは、自社でも若手社員が離職していく可能性が高いことを表しています。若い社員を補っていく施策として、第二新卒のニーズは高くなっているでしょう。
また、新卒採用で目標採用数を達成できなかった企業が、第二新卒を積極的に採用しようという動きもあります。
第二新卒のニーズが高い理由2:意欲的な人物を見つけやすい
第二新卒のニーズが高い理由として2つ目は、意欲的な人物を見つけやすいことです。第二新卒はどういう理由にしろ「就職したものの、会社を若いうちに辞めてしまった。次こそは長く勤めたい、転職に失敗したくない」と、気持ちを持っています。
一度失敗しているからこそ、という気持ちが見られるため、意欲的な人物を見つけやすいでしょう。会社としても意欲や熱意を持った若い層を採用したいため、ニーズが高い傾向にあります。
第二新卒のニーズが高い理由3:教育がしやすい
第二新卒のニーズが高い理由として3つ目は、教育がしやすいことです。第二新卒は一度就職に失敗していることもあり、「次は絶対の就職は絶対に成功したい」という気持ちを持っています。仕事への意欲も高く、一生懸命仕事に打ち込む人が多いでしょう。
教育する側としても、やる気の高い社員と仕事をすることは心地よく、伸びしろを感じる点も、ニーズの高さにつながっています。
第二新卒のニーズが高い理由4:社会経験がある
第二新卒のニーズが高い理由として4つ目は、社会経験があることです。全く社会人経験のない人間とある人間では、教える項目の量が違います。
第二新卒は、既に社会人経験があるため、名刺交換や電話の方法、基本的な仕事の進め方など新人教育に時間をかける必要がありません。新人教育に時間を割かずに、即戦力として活躍しやすい点が、第二新卒を採用する大きなメリットでしょう。
第二新卒のニーズが高い理由5:企業に馴染みやすい
第二新卒のニーズが高い理由として5つ目は、企業に馴染みやすいことです。前の会社の社風に染まっていないことも第二新卒の利点です。
数十年同じ会社に務めていると、前の会社の風習を引きずる傾向がありますが、第二新卒は入社して辞めていることが多いため、入社した企業に適応しやすいでしょう。
第二新卒の面接で質問しておきたい内容3選とは
良い人材を採用するためには、人事として第二新卒の面接で質問しておきたい内容とは何かを考えておく必要があるでしょう。
次は、第二新卒の面接で質問しておきたい内容3選について紹介していきます。第二新卒の面接で質問しておきたい内容は、最初の就職先は希望どおりだったか・なぜ短期間で前の仕事を辞めたのか・転職後チャレンジしたいこと、です。
質問しておきたい内容1:最初の就職先は希望どおりだったか
質問しておきたい内容として1つ目は、最初の就職先は希望どおりだったかです。前職は希望通りの就職先だったのか、聞いておくことで、すぐに不満があれば辞めてしまうかがわかります。
今回も希望通りと言われても入社後すぐに辞めてしまうのではないか、この不安を払拭させるために、しっかりと確認しておいたほうが良いでしょう。
質問しておきたい内容2:なぜ短期間で前の仕事を辞めたのか
質問しておきたい内容として2つ目は、なぜ短期間で前の仕事を辞めたのかです。人によっては前職を1ケ月以内で辞めたという人もいるため、どのような理由で辞める結論に至ったかを確認しておきましょう。
折角採用しても、同じようにすぐに辞めてしまう可能性がないか確認しておく必要があります。どの仕事でもある程度の忍耐力は必須です。長く勤めあげる信念があるか、ストレートに聞いても良いでしょう。
質問しておきたい内容3:転職後チャレンジしたいこと
質問しておきたい内容として3つ目は、転職後チャレンジしたいことです。ネガティブな質問ばかりではなく、ポジティブな内容も必ず質問しましょう。
現在は人手不足で売り手市場です。ネガティブな質問ばかりされると第二新卒者も、自分にとって期待値が高い質問をしてくれる企業を選びたくなってしまうでしょう。
転職後挑戦したことを聞くことで、企業の今後とよりマッチしている人材を選ぶことが可能になります。
第二新卒で施工管理・現場監督の採用は難しい?
施工管理は、工事現場で働く作業員の仕事を監督し、統括する立場を担う仕事で、現場監督と同じ意味です。施工管理職が取得するべき資格に施工管理技士や建築士がありますが、資格取得まで実務経験が必要とされるため、第二新卒(若手枠)として採用するのは現実的ではありません。
ただ、人手不足な現状があり、現場内容によって無資格や施工管理に関する学校を出ていない人でも採用している企業もあるでしょう。
採用に向け第二新卒とは何かを理解しておこう
第二新卒とはいつまでを指すのか、転職市場でニーズが高い6つの理由についてなど紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
企業でも若手の採用意欲が高く、経験やその時の能力よりも将来性を見て採用を考える企業が増えています。企業の若返りは企業の存続に必要不可欠です。採用に向け第二新卒とは何かをしっかりと理解しておきましょう。
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