ヒヤリハットとは
ヒヤリハットとは、重大な事故には至らずに済んだものの、事故の一歩手前や、事故に至る可能性があった出来事の発見や認知のことを指す言葉です。
言葉の通り、未然に防ぐことはできたものの「ヒヤリ」としたり、「ハッ」としたりするような事例が発生した時に、こうした事例を放置せずに、収集・分析し、大事故に繋がらないよう対策をとることが大切です。
建設業のヒヤリハット事例
建設業では、扱う規模や機械も大きく、ヒヤリハットを無視して放置した場合には、大きな事故や甚大な被害に繋がりやすくなります。
ですから、厚生労働省、国土交通省や自治体によって、様々な業種で過去に発生したヒヤリハットの事例が集められ、それが事故防止の為に情報共有できるように一般公開されています。建設業の方は、これらの事例集に目を通しておくのがおすすめです。
出典:ヒヤリ・ハット事例|厚生労働省
参照:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/hiyari/anrdh00.htm
建設業のヒヤリハット事例と対策法35選
各省庁や地方自治体等の多くの建設に関連する団体によって、建設業において発生したヒヤリハット事例を収集・分析し、未来の事故を防ぐための様々な対策法が考案されてきました。本項では、ヒヤリハット事例を挙げながら、35の対策法について紹介していきます。
1:トラックからの転落
トラックに荷物の積み下ろしの作業中、荷物をトラックに固定する荷締めの作業中、荷物のシート掛け・外しの作業中に起きた不意の事態によって、トラックの荷台から落ちそうになったというヒヤリハットの事例です。
これらのヒヤリハット事例が起きないようにする対策としては、誰もがわかる明確で無理・無駄・ムラのない作業手順書を作成することが推奨されています。実際の作業手順に沿って、それぞれの作業別に、作業手順書を作成しましょう。
2:脚立からの転落
脚立からの転落による労働中の災害や事故は多く、死亡事故や重篤な災害が多いのが特徴です。脚立からの転落の主な原因は、脚立・梯子等を本来の使用方法に沿って適切に使用していないことが多いとされています。
この事例への対策は、2つあります。1つ目は、そもそも脚立類を使用しなければならない状況を作らないことです。例えば、脚立を使わなければならない場所に荷物を置かない、高所の作業には床からでも届く柄の長いモップやアームの長い工具を使用するなどです。
2つ目は、不安定な脚立・梯子を使用するのではなく、建設現場においては、固定された足場や、固定した梯子といった安全性の高い設備を用意するという対策法です。現場や状況に合わせ、適切な対策法を選び、対策を行いましょう。
3:足場からの転落
足場からの転落・墜落は、労働安全衛生規則に則った墜落防止措置の不備、床材・手すり等の緊結不備、労働者の作業中の無理な姿勢等が主な原因となって引き起こされています。
作業段階ごとに、適切な転落防止措置の徹底と、足場や安全帯の定期的な点検の実施、足場を利用する際の作業手順の作成と労働者への周知・教育を行うことが必須となります。
出典:足場からの総合的な墜落・転落災害防止対策について|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/120308-1-1.pdf
4:高所からの転落
特に2m以上の高所作業時の転落事故は、大きな事故や怪我に繋がる恐れがあります。ですから、こうした高所での作業については、場所や状況によって、複数の対策法の中から、適したものを選び、実施することが必要です。
建設業においては、高所でも安定して作業しやすい作業床の設置や、作業床の隙間をなくして転落を予防する措置、高所の作業場所までの安全な昇降手段の確保、作業時の墜落防止や安全システムの使用の徹底といったことが、この事例の具体的な対策法になります。
5:躓きによる転倒
暗所での躓き、荷物を持っていて足元が見えなかった場合の躓きなど、労働中に躓く原因は、業種や場所を問わずに起きる可能性があり、しっかりと対策をする必要があります。
様々な場所での躓きを未然に防ぐためには、それぞれの場所に合わせて事例を参考にした安全設備を実施することがおすすめです。暗所には明るさ対策、階段や段差には目立つ色でマーキングするなどで注意喚起をすることなどが対策例として挙げられます。
6:足を滑らせて転倒
床面の濡れや凍結によって足を滑らせるなどの転倒の対策には、滑り止めシートの貼付や滑りにくい床材の使用、その他にも滑りにくい作業靴を履くといった方法がおすすめです。また、視覚的に注意喚起をするために、立て看板等を置くことも効果的です。
7:掴まる場所がなく転倒
高所の足場などで掴まる場所がなくて転倒すると、建設現場には鉄筋や工具などぶつかると危険なものも多く使用されているため、とても危険です。自然な態勢で作業しづらい場所や、高所や狭い足場などには手すりを設置して転倒や転落を防止しましょう。
8:透明ガラスに激突
透明のガラスがあるにもかかわらずガラスがないように感じたり、ガラスドアが閉まっているのに開いているように錯覚したりするのが、激突してしまう事例です。
このように、透明ガラスがあるにもかかわらず激突してしまうのを予防するには、透明ガラスにステッカー等を貼付して、ガラスの存在を意識しやすくすることがおすすめです。また、ガラスを覆っても問題がなければ、不透明なシート等で覆っておくことも対策法になります。
9:後方確認不足による追突
後方確認不足による追突は、バック事故とも呼ばれます。業務中におけるバック事故には、特に駐車場で発生することが多いのが特徴です。また、バックでの車庫入れやバックで車を出す際に発生することが多く、ポールや柱への追突が大部分を占めます。
この事例での対策法としては、後方確認の大切さを繰り返し労働者に再確認させる講習の実施が効果的です。後方確認時に死角となりやすい場所の確認や、停車・確認・やり直しの徹底を教育しましょう。
10:積み荷のはみ出し部分との追突
トラックから積み荷がはみ出す場合は、車両の長さの10%以下に抑えた上で、走行しなければならないと決められています。また、それを超える際には、道路交通法によって出発地の警察署に制限外許可を申請し、許可を得なければなりません。
許可がいるほどの積み荷のはみ出しは危険性が極めて高いので、十分に周囲のドライバーや通行者を気遣う必要があります。また、はみ出している部分に「赤い正方形の布」などの目立つもので、はみ出していることを知らせることが必要です。
出典:積載物の長さ、幅または高さ|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/johokoukai_portal/kunrei/kunrei_kotsu.files/004_03.pdf
11:立壁の転落
作業中に何らかの原因で立壁が倒れ掛かってきたり、転落して体にぶつかったりするなどのヒヤリハットの事例です。
この事例を未然に防ぐ対策法としては、立壁自体に支えなどで強度を持たせることとともに、立壁から一定の距離を保った場所での作業を徹底することが重要になります。
12:石が安全通路へ飛来
建設作業中の場所から、何らかの原因で、歩行者などが利用するための安全道路の方へ石が跳ねたり転がったりした事例です。歩行者にぶつかった場合には大事故になりかねません。
こうした石の安全道路への飛来を防ぐためには、工事・作業場所と安全通路の境目に、網状の柵を設置する対策法が良いでしょう。
13:高所から作業道具が落下
高所にある作業道具が落下した場合、下にいる通行人や他の作業者にとって危険を及ぼしかねません。高所で作業する場合には、同じ箇所の階下では同時間帯に作業をしない、落下防止用の安全ネットを設置するなどの対策法があります。
14:鋼材の落下
吊り上げによって、重量のある鋼材を移動させている最中に、鋼材が落下してしまった場合、下にいる人や物に甚大な被害を及ぼしかねません。
こうした吊り上げによって鋼材を移動させる場合には、吊り上げられる重量の確認や、吊り上げ時のバランスチェックを怠っていた可能性があります。これらの確認・チェックを入念にしっかり行った上で移動させるように徹底しましょう。
15:鉄板の落下
鉄板を加工作業中に、鉄板が反転したりして落下したという事例です。こういった鉄板加工作業には、作業手順書と、しっかり慣れるまでの経験を積むためにOJT教育が必要です。
また、鉄板を乗せている作業台にも工夫が必要です。加工作業中に負荷が掛かった場合に、万一、跳ね上がったり反転したりした場合にも、足元に落下しないで済むような工夫をしましょう。
その他にも、鉄板を吊り上げて移動させている最中や、反転させている最中の落下にも気を付けなければなりません。この場合には、吊り上げる機器の重量や強度の確認や、バランスチェックを徹底する必要があります。
16:フレコンバッグの落下
建設資材をフレコンバッグで運搬中に落下したという事例です。フレコンバッグでは重量のある資材を入れて運ぶことができますので、落下した場所によっては、大きな事故となります。
この事例の対策法の1つは、フレコンバッグの耐荷重を超えた資材を入れないこと、使用前に毎回フレコンバッグのパーツを確認すること、中に入れる資材はバッグを傷つけるような鋭利なものは入れないことといったバッグに関する対策法です。
また、それ以外にも、フレコンバッグを移動させる際にも注意が必要です。移動中にはフレコンバッグの下に人が入らないよう確認すること、片吊りにせずバランスをとって運ぶことなどが挙げられます。
17:突風による資材の落下
建設作業中の現場には、多くの資材が置いてあります。突風によって煽られ、落下や飛来してしまうと危険です。
こうした突風による資材の落下を未然に防ぐには、資材全体をラップで巻いたりロープ等で固定したり、風の当たりにくい場所を選んで保管しましょう。また、高所での作業などの場合は、強風の日は作業の時間短縮や中止も検討します。
18:手を滑らせて資材が落下
手を滑らせて資材を落とすことにより、足の損傷や階下の人や物への被害が発生することが考えられます。資材を持つときは、滑りにくい手袋の着用や、手が濡れた状態で資材を持たないように作業時のルールを徹底しましょう。
19:落下物の跳ね返り
高所からの落下物だけではなく、少し高い位置からの落下物であっても、落ちて跳ね返ったものの重さや大きさによっては、危険です。
建設作業中の階下の同じ場所では同時間帯に作業をしないようにする、資材の滑り落ちや落下に備えて資材を固定したり安定した場所に置くようにしたりすることが大切です。また、落下した場合に備えて、ネット等で壁を作って跳ね返りを抑えるのも効果的です。
20:溝の中で地山が崩壊
作業中に地山が崩壊すると、人が土砂に埋もれてしまう危険だけではなく、崩壊した場所の周辺にあった資材や機材も巻き込み、より大きな事故が引き起こされる可能性が考えられます。
地山の掘削を伴う作業の場合は、労働安全衛生規則に則り、事前に地質の調査をしっかり行う必要があります。また、それ以外にも、避難路の確保や、溝や掘削断面の近くに人がいる場合には、近くで重機を使用しないなどの配慮も大切です。
出典:第六章 掘削作業等における危険の防止|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74003000&dataType=0
21:鋼材の倒壊
積み上げた鋼材が、何らかの原因で倒壊してしまうと、近くにいる人や物を危険にさらします。鋼材を置く場合は、高く積み上げないこと、バランスを確認しながら積むこと、人通りの多い所を避けて置くようにしましょう。
22:鋼板コイルが転落
鉄板コイルは円筒形で、転がりやすい形状をしています。また、重量もあるので、転落した場合は大変危険です。
トラックの荷台や建設資材置き場などでは、鉄板コイルが転がらないように、必ず転がり防止台を使用しましょう。また、その際、転がり防止台のサイズが、鉄板コイル径に合わせて変えられるものにしましょう。コイル径に関わらず、同じサイズの転がり防止台を使うのは危険です。
23:吊り荷の旋回による激突
クレーン作業中に吊り荷が旋回し、周囲に激突するという事例です。この事例を防ぐためには、旋回しそうな荷には、予めロープを掛けて、旋回を抑える対策法が挙げられます。また、その際に地上でロープを扱う作業者は、吊り荷の下に体が入らないように注意しましょう。
24:重機の安全ロックレバーが外れる
重機の安全ロックレバーに衣類等が引っ掛かるなどして、外れてしまうという事例です。こういった事例への対策法は、安全ロックレバー全体にカバーを掛けるのがおすすめです。
また、ロックした状態のレバーに、二重にロックを掛けて固定し、目で安全を確認できるようにするのも対策法の1つです。
25:トラックが坂道を下りはじめる
勾配のある坂道にトラックを停車中に、本来ブレーキがしっかりかかっているはずのトラックが、突然坂道を下りはじめたという事例です。
このヒヤリハット事例の対策法としては、労働者の教育と工夫の2つが挙げられます。労働者の教育は、しっかりとトラックのすべてのブレーキをかけることを徹底することです。
工夫の面では、坂道で重い荷を積んだトラックを駐停車させる際には、輪留めや歯止めと呼ばれる車輪の回転を止める器具を使用することです。
26:重機のレバーに服が引っかかる誤操作
重機のレバーに意図せず衣類が引っ掛かり、突然重機やアームが動き出してしまうという事例です。この事例の対策法は2つあります。
1つ目は、建設作業中には、レバーが引っ掛かりにくい作業服を着ることです。ジャンパーやゆとりのありすぎる作業服や、ポケットが開いた状態ですと引っ掛かりやすくなります。
2つ目は、重機の外にいる人と話す際は、重機のエンジンを切ることです。重機作業のみに集中できない場合は、必ずエンジンを切りましょう。
27:首に巻いていたタオルの巻き込み
建設現場で、工具や機械作業中に首に巻いていたタオルが機会に巻き込まれて態勢を崩しそうになったりしたヒヤリハット事例です。
建設作業中の服装は、巻き込みや引っ掛かりのない安全な服装の着用を徹底しましょう。首や腰にタオルを巻いたり下げたりすることは、不安全な服装です。
28:電動鋸使用中に手を出してしまう
電動鋸や電動ドリルといった電動工具は、切断したり穴を開けたりといった危険な作業となります。回転部には絶対に手を近づけないように周知徹底しましょう。また、電動工具の正しい使い方を繰り返し教育することで、こうした基本的な危険を回避する使い方を学ぶことが大切です。
29:炎天下による熱中症
真夏の炎天下でなくても、条件さえ揃えば起きてしまうのが熱中症です。建設作業中に熱中症で体調を崩した場合、様々な事故の要因になります。
熱中症の対策は主に3つの方法で行います。1つ目は、労働者全員の健康管理です。作業員のみならず、建設に関わる全ての労働者の健康状態を確認し、作業中も巡視します。
2つ目は、熱中症の起きやすい気候条件や暑さ指数の把握です。熱中症の起きやすさがわかるアプリやインターネットの情報等を活用して把握・管理します。熱中症が起きやすい時間帯の作業時間をずらしたり、時間短縮したりすることも管理に含まれます。
3つ目は、労働者が通気性の良い涼しい服装で、塩分や水分を摂りながら作業ができるようにすることです。また、休憩場所を設置することも大切です。
30:蒸気による火傷
蒸気が噴出してくるスピードは速く、高温であるため、蒸気が噴出する工具や機器の近くに人がいることは大変危険です。
蒸気が出る工具や機器の近くや、その可能性があるものを扱う際は、ゴム手袋や保護メガネ、長靴等の保護具を身に着けて作業にあたるように徹底しましょう。
31:誤操作による感電
操作を誤って感電してしまう事例の対策法としては、まず、点検の際には電源を切ることを徹底します。また、作業中には、ゴム手袋などの絶縁体を使い、感電から身を守る工夫をしましょう。
誤操作については、作業手順書を実際の作業に合わせて見直し、人的なミスで誤操作が起きないように教育を行います。
32:廃油タンク内で衝撃火花
廃油タンク内を清掃中に、衝撃火花が出たというヒヤリハット事例です。廃油は引火しやすいので、廃油タンク内で使う道具類は、衝撃花火が起きない材質のものを選んで使用するように徹底します。
33:たばこの不始末
「たばこの吸い殻を袋に入れて捨てた際に、まだ火種が残っているものがあり袋が燃え上がった」、「喫煙所の灰皿内に捨ててあった吸い殻に残った火種が、風で落下し周囲を燃やした」などのようにたばこの不始末による火災や事故の事例は多くあります。
たばこの火をもみ消すだけではなく、完全に消化するまで確認することを教育・周知徹底しましょう。また、定期的な喫煙場所の巡視、水に浸ける、灰皿に蓋をする、建設現場の喫煙所の周囲に引火しやすいものを置かない等も、対策法に加えましょう。
34:塗料に溶接火花が飛び込む
火気厳禁な塗料の近くで、溶接作業をしていた際に、溶接火花が塗料に飛び込み危うく発火しそうになったという事例です。
この事例の対処法は、溶接作業や他にも火花が発生する可能性のある作業の際には、近くに燃えやすい資材等を置かないように周知徹底をすることです。作業手順書の中に、溶接作業前の作業範囲周辺の清掃を加えましょう。
35:有害物質の吸引
そうとは知らずに混ぜてはいけない化学薬品や液剤同士を混ぜてしまい有害物質が発生したり、有害物質が知らずのうちに発生しているのに気付かずに吸引してしまったりしているという事例です。
専門的な知識がなく、化学薬品や洗剤等の液剤を混ぜてしまうことにより、目に見えない有害物質が発生することがあります。危険物や化学薬品は専門知識や資格のある担当者を定め、それ以外の労働者が触れたり扱ったりすることがないようにルールを決めましょう。
そして、誰もが触れるような洗剤と漂白液などの薬品は、混ぜないように教育するとともに、薬品の中身がわかるようにしっかりラベルを貼付します。また、屋内で有害物質が発生する作業をする場合には、局所排気装置を設置します。
ヒヤリハット事例の報告書を作成する目的3選
ヒヤリハットが起きた時には、どのような場所で、何の作業中に、何が起きた(起きそうになった)かを、実際にその時に経験した労働者や作業者から聞き取り調査を行い、報告書を作成しましょう。本項では、報告書を作成する3つの目的を紹介します。
1:労働対策を講じるため
ヒヤリハット事例の報告書を作成・収集することにより、ヒヤリハット事例の分析を行い、その都度、適切な安全対策をすることで、労働災害を未然に防ぐことができます。
ヒヤリハット事例の報告は、誰もが喜んですぐ報告してくれるものではありませんが、労働対策を講じ、全員の安全を高めるためのものであるという意識付けを行い、誰もが報告しやすい雰囲気や環境を作ることが大切です。
2:分析して再発防止をするため
建設現場で起きたヒヤリハット事例の報告書を分析することにより、再発防止のための対策を講じることが可能になります。安全対策を追加で行ったり、そもそも作業手順書に無理がないかを見直ったりすることで、再発を防止することができます。
3:共有して周知するため
実際に作業現場で起きたヒヤリハットを、労働者1人やその場にいた人だけの出来事に留めて置いた場合、また同じヒヤリハットが発生したり、大きな事故に繋がったりすることがあります。
発生したヒヤリハット事例とその対策法について、建設や各作業に関わる労働者と共有・周知することで、皆で労働中の安全を守る意識を持てるようにしましょう。
建設業のヒヤリハット事例を知って安全に作業しよう
建設業におけるヒヤリハット事例を報告しやすい環境を作り、収集・分析の上、適切な安全対策や作業手順の見直しを行うことは、すべての労働者の安全を守るという大切な目的があります。
定期的にヒヤリハット事例を、建設の関係者や労働者と共有・周知し、より安全な労働環境を目指しましょう。
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