建築業界とは?
建築業界とは、道路や学校をはじめ、トンネル、マンション、病院などを造っている業界のことです。
大まかな流れとして、大手のゼネコンが企業や国などから依頼を受け、それを下請けの業者に発注して工事を進めていき、日常生活をしていくうえで必要な建物を建設する、という構図になっています。
建築業界における施工管理や現場監督の動向を知るための豆知識7つ
建築業界の繁忙期は、決算前に工事を終わらせることが多いため、9月~3月と言われおり、逆に閑散期は4月~6月となります。
さて、現在の建設業界に対しては、東京オリンピック後の需要の減少を懸念する声や、人手・人材不足、働き方改革、AIやIT関連技術の導入、海外への事業進出、そして新型コロナウイルスによるアフターコロナ対策はどうなのか、といった声が寄せられています。
ここからは、そんな建築業界の動向7つの豆知識を紹介します。
建築業界の動向豆知識1:東京オリンピック後の建築業界の景気は?
2020年問題では新型コロナウイルスが世界中で蔓延したことにより企業の倒産などが相次いだため、2020年以降の景気の動向が問題視されています。
しかし、2020年東京オリンピックや復興工事により、景気は右肩上がりの傾向にあり、今後10年後の2030年までいくつかの大規模な工事計画が挙がっています。
他にも、大阪万博、リニア新幹線開業、集合住宅やビルの大規模修繕工事、またオフィスビルやマンションの耐震工事など、多くの建築工事が実施されることでしょう。
建築業界の動向豆知識2:人手不足が続く
建築業界は需要があるにもかかわらず現在も人手不足ですが、東京オリンピック後も多くの仕事があるとなれば、今よりも更に深刻な問題となっていくでしょう。
平成30年度に国税庁が発表した建設業の平均年収が、ボーナスを含め493万円で職業別第5位と給料が比較的高い方ではあるものの、建設業界の仕事はきついという認識を持っている若者は少なくないようです。
実際に、現在の建設業界は高齢化の割合が高くなってきている中で、若手の離職率の増加に歯止めがかかっておらず、若手不足の問題を抱えている状態です。
建築業界の動向豆知識3:人材不足が続く
人手不足と同様に、今後も人材不足の状態が続くとみられています。
現在、専門知識を使う建設・土木・測量技術者も人材不足が深刻化しており、加えてこれから主力になる若手の就職率が少なく、技術者を配置できずにいるためです。
建築業界の動向豆知識4:働き方改革への対応
建築業界の働き方改革は、国土交通省が2024年までにすべての建設業に関わる企業に向けて「建設業働き方改革加速化プログラム」を策定しています。
「若手が未経験でも働きやすい業種」、「様々な業種の方との出会い」、「多様な資格取得の勉強ができる」など、建築業界の魅力を如何に発信していくか課題となっています。
また、週休2日をはじめ長時間労働の是正、給料、社会保険などの待遇の改善策など掲げています。
建築業界の動向豆知識5:AIやロボットなどIT関連技術の導入への対応
5年後、10年後には建築業もit業界の力を借りAI・IT導入が当たり前なっていると言われています。
現在、建築業界以外ではAIロボットの導入や、アナログデータのデジタル化を推進する企業が増えてきており、建築業界でもIOTやIcTの導入が徐々に始まっています。
そのため、アプリを使いデータの共有などこれらを導入することによって無駄を省き生産性の向上を見込めるでしょう。
建築業界の動向豆知識6:海外への事業進出
日本の建築業は世界に誇れる技術があり、海外への事業進出を進めていく企業が多く、そのために英語力を身に付けたり、偏差値の高い大学へ行ったりなど学歴が必要になっていきます。
海外での建築業は3Dプリンターを用いた建築物が増えてきており、日本でも導入を検討している企業がでてきました。
建築業界にもグローバル化が必要となってきており、海外へのマーケティングや現地での外国人の従業員の確保、BIM導入でコストを削減したりすることができます。
建築業界の動向豆知識7:アフターコロナ対策
建築業界は新型コロナウイルスによって多大な工事の遅れや延期・中止などの影響がありましたが、今後のアフターコロナ対策について紹介します。
建築現場では手指消毒、マスク着用や作業前の体温測定、作業員の宿泊施設では定期的に換気を行いなるべく宿泊人数を減らし、タオルなどはペーパータオルに変えて、休憩スペースでは入退室時の手洗いの徹底、休憩をする際には2メートルくらいの間隔をあける、などがあります。
今後建築業界でIT化が本格的されれば、スマホやタブレットを用いての図面や工程・工数の確認などを、事務所をはじめとする現場とは離れた場所で確認が取れるようになり、人との接触機会を減らすことができるようになるでしょう。
これからの建築業界に求められる人材の特徴4つ
先ほども述べたように、建設業界での仕事がきついと感じている若者は少なくありません。
そのため、今後の建築業界ではこのようなネガティブな印象を払拭し、日本の未来を支え、大きな建築物に関われることができる魅力のある仕事だということを、SNSや転職サイトなどの多くの場でアピールしていく必要があります。
これからの建築業界に求められる人材の特徴は、「専門知識や技術がある」、「コミュニケーション能力が高い」、「ITやAIを使いこなせる」、「責任感がある」などが挙げられます。
以下で詳しく説明していきます。
建築業界に求められる人材1:専門知識や技術がある
建築業界に求められる人材の特徴の1つ目は、専門知識や技術があることです。
建築業界には様々な資格があり、現場に入る際には必須であるものも存在します。
今後建設業界でのIT化の進行のためにも、IT業界についての専門知識を持つ人材やプログラミングなど、パソコンを使う技術を身に付けている即戦力となる人材が求められます。
建築業界に求められる人材2:コミュニケーション能力が高い
建築業界に求められる人材の特徴の2つ目は、コミュニケーション能力が高いことです。
コミュニケーション能力は建築業界に限らずとても大切なことですが、建設現場などでは様々な職種や年代の人が働いています。
そのため、現場でのコミュニケーションが取れないと、大きな事故やミスにつながる可能性が生じてしまいますので、スムーズに作業を行うためにも、コミュニケーション能力が求められます。
建築業界に求められる人材3:ITやAIを使いこなせる
建築業界に求められる人材の特徴の3つ目は、ITやAIを使いこなせることです。
仕事の効率化のためITやAIなどを導入する企業が増えてきていますが、建築業界でも労働環境の改善としてこれらを使いこなせる人材が求められています。
今までは些細なことでも紙で図面や工程などを確認する手間が発生していましたが、ITに変えることにより、随時修正や確認の連絡が取れ、仕事に関わる人との情報の共有が迅速にとれるようになります。
建築業界に求められる人材4:責任感がある
建築業界に求められる人材の特徴の4つ目は、責任感があることです。
どの仕事でも責任感を持って仕事をするのは当然ですが、建設業界でも非常に重要なことの1つです。
現場では多くの業種の方をまとめて、工程通りにそしてスムーズに仕事を進めていく必要があり、事故やトラブルが起こらないような現場をつくらなければなりません。そのため、1つ1つの仕事に対して責任をもって完成させる強い責任感が求められます。
建築業界における施工管理や現場監督の動向を知ろう
施工管理とは工事を安全にそして速やかに仕事を完了させる必要があり、工事に関する多くのの業務を行うのを施工管理と言います。
現場監督とは施工管理と同じく工事を安全に、そして速やかに仕事を完了させる必要があり、現場で働く職人を監督し指導や現場で使う資材の発注などを行う人のことを言います。
現在は人材不足が一番の問題となっている建築業界ですが、今後は積極的に求人や学生のインターンシップを取り入れて、建築業のやりがいや仕組みなど、魅力となる部分を見せ、若者に興味を持ってもらう必要があるでしょう。
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