新卒紹介サービスとは?
「新卒紹介サービス」とは、新卒採用に人材紹介システムを取り入れた採用手法を指します。簡単に言うと、サービス会社が企業の要望に適した学生を紹介する採用システムです。
新卒紹介サービスは、学生を紹介してくれるだけでなく、面接日の設定や内定後のフォローなど、採用活動の代行も行なっています。そのため、採用活動に関わるコストや時間の削減につながるというメリットがあります。
新卒紹介サービスができた時期について
近年、注目されている新卒紹介サービスですが、なぜ新卒紹介サービスが登場したのでしょうか。
実は、新卒紹介サービスは2000年代前半頃から存在していましたが、その当時は、ほぼ認知度のない採用手法でした。しかし、現在では就職活動の方法も様変わりしていることから、新卒紹介サービスの人気が上がっています。
企業側が新卒紹介サービスを利用するメリット6つ
新卒紹介サービスを利用するメリットには、様々なことが挙げられます。それらを把握し、採用活動に活かしていきましょう。
これから、企業が新卒紹介サービスを利用するメリットについて紹介していきます。
新卒紹介サービスを利用するメリット1:コストが掛からない
新卒紹介サービスの料金システムは、基本的に成果報酬型となっているため、コストが掛かりません。多くの場合、学生が内定を承諾あるいは入社した時点で料金が発生するシステムとなっています。
一方、新卒求人媒体に掲載した場合は、入社する学生が全くいなくても掲載料金の支払いが発生します。
新卒紹介サービスを利用するメリット2:短い期間で採用する事ができる
新卒紹介サービスを利用した場合、担当エージェントが採用活動の一部を対応してくれるため、短期間で採用できるというメリットがあります。
新卒採用の場合、採用担当者は書類選考や面接スケジュールの管理など、多くの業務に対応します。このような採用活動は時間が掛かるため、多くの場合、採用担当者の負担が大きくなってしまうでしょう。
採用活動の一部を代行してくれる新卒紹介サービスを利用することで、採用担当者は選考活動に集中できるため、効率的な採用活動が可能になります。
新卒紹介サービスを利用するメリット3:企業にマッチした就活生を紹介してくれる
新卒紹介サービスを利用するメリットとして「企業にマッチした就活生の紹介」が挙げられます。新卒紹介サービスでは、選考時に企業の要望に基づいた学生の絞り込みを行うため、企業にマッチした学生を紹介してくれます。
まず、企業の採用担当者はサービス会社に「求める人物像」を伝えます。その後、担当エージェントが、求める人物像にあった学生の母集団を企業に紹介してくれます。
そのため、企業の採用担当者は「求める人物像」を担当エージェントへ正確に伝える必要があります。
新卒紹介サービスを利用するメリット4:書類選考の時間を削減できる
新卒紹介サービスを利用すれば、担当エージェントが書類選考など採用活動の一部を代行してくれるため、時間を削減できます。
先述の通り、新卒紹介サービスでは、企業の求める人物像にマッチした学生を紹介してくれます。サービス会社で学生をスクリーニングした状態でマッチングを行うため、企業側は書類選考する必要がありません。
そして、採用担当者は本来の採用活動に専念できるようになります。
新卒紹介サービスを利用するメリット5:職種で採用する事ができる
新卒紹介サービスによっては、学生を希望によってカテゴリー分けしているため、職種で採用することも可能です。企業によっては、「技術職は集まったが営業職は集まらない」というケースもあるでしょう。
サービス会社によっては、学生を「理系職」「文系職」「体育会系」といったカテゴリーに分類しているケースがあります。そのため、企業は採用したい学生の絞り込みが可能です。
新卒紹介サービスを利用するメリット6:企業の選考方法を改善するツールになる
新卒紹介サービスを利用すれば、今後の選考方法の改善に役立てることも可能です。新卒紹介サービスのエージェントは、選考ごとに学生の感想や希望を聞き取るため、学生の本音を把握しています。
学生がどこに魅力を感じたのか、あるいは内定辞退の理由は何か、といったことをフィードバックしてくれます。企業の担当者は学生のリアルな気持ちを知ることができるため、今後の選考方法の改善に活かせます。
新卒紹介サービスの特徴5つ
続いて、新卒紹介サービス会社の特徴を見て行きましょう。新卒紹介サービス会社の特徴には、主に「統合型」「高学歴型」「理系」「美術系」「体育系」の5つの種類があります。
採用担当者は、新卒紹介サービスのそれぞれの特徴を理解した上で、自社に適したサービス会社を選びましょう。
新卒紹介サービスの特徴1:総合型の場合
新卒紹介サービスは大きく「総合型」と「特化型」に分けられますが、ここでは「総合型」について紹介します。
「総合型」の多くは、大手人材紹介会社が運営しているため、登録者数や企業からの案件数が多いという特徴があります。採用したい企業にとっては、学科や特徴が多岐にわたるため、様々な学生へのアプローチが可能です。
また、大手人材紹介会社が運営しているため、経験豊富な担当エージェントが多く、アドバイスも受けられます。
新卒紹介サービスの特徴2:高学歴型の場合
新卒紹介サービスの「高学歴型」は、大学の上位校をターゲットとしたタイプのサービス会社です。これらのサービス会社では、SNSを活用したり、上位校の学生団体と独自のネットワークを形成したりすることで、就活生を集めています。
また、上位校の就活生を対象としたハイレベルなセミナーやイベントを開催するなど、学生へのサポートも熱心に行なっています。
新卒紹介サービスの特徴3:理系の場合
「理系」の場合、「総合型」と「専門型」両方のサービス会社で対応しています。「総合型」は、さまざまな学部の学生が登録されているため、理系の学生の紹介も可能です。
一方、「専門型」の場合は、機械工学・電子工学・情報系に特化していたり、地方の理系学生をターゲットにしていたりと、細かく対応しています。
新卒紹介サービスの特徴4:美術系の場合
美術系に特化した「専門型」のサービス会社では、美大生や芸大生、一般大学の美術系学部の学生をターゲットとしています。
母集団自体が美術系学生となっているため、クリエイティブ系の職種を募集している企業にとっては、効率的な採用活動ができるでしょう。
新卒紹介サービスの特徴5:体育系の場合
体育系の場合も「総合型」と「専門型」両方のサービス会社で対応しています。
体育系学生に特化したサービス会社は、体育会系・スポーツ業界希望者・スポーツ経験者をターゲットにしているため、効率的な採用活動が可能です。
また、体育系に特化したサービス会社では、独自ルートの開拓、体育系学生限定のイベント開催、インターンシップの実施などを行なっています。
新卒紹介サービスを利用する方法4つ
ここでは、新卒紹介サービスの利用方法をご紹介します。
今回ご紹介する方法は「自社に適した特徴で選ぶ」「良好な関係を築く」「採用したい人材を明確に伝える」「企業の強みやアピールを伝える」の4つです。
以下に、それぞれの利用方法について紹介しますので、サービス会社を上手く活用して、新卒採用を成功に導きましょう。
新卒紹介サービスを利用する方法1:自社に適した特徴で選ぶ
サービス会社を決める際は、会社ごとのタイプや特徴を理解した上で、自社に適した会社を選びましょう。サービス会社は、学生の集め方によって「登録型」と「サーチ型」の2つのタイプがあります。
登録型は登録済みのデータの中から、依頼企業にマッチした学生を紹介するタイプです。一方、サーチ型は、登録済みのデータ以外からも学生を探してくるタイプになります。
また、学生の属性や志向による分類に、「総合型」と「専門型」があります。
総合型は、さまざまな学部・学科の学生が登録しており、登録者数も多くなっています。専門型は、特定の学科や分野に特化した学生を紹介してくれるタイプです。
新卒紹介サービスを利用する方法2:サービス会社と良好な関係を作る
サービス会社と良好な関係を築いておきましょう。担当エージェントから、自社の求人情報やアピールポイントを学生にしっかりと伝えてもらうためには良好な関係を築くことが大切です。
あまり良くない関係の場合、優先順位が下げられたり、なかなか紹介されなかったりといった問題が起こる可能性があります。
新卒紹介サービスを利用する方法3:採用したい人材を明確に伝える
企業の採用担当者は「採用したい人材」を新卒紹介サービスへ明確に伝えると良いでしょう。自社に適した学生を採用するためには、条件に適した学生を紹介してもらうことが大切です。
新卒紹介サービスでは、登録されたデータの中から企業の要望に適した学生を抽出します。その際、企業から「採用したい人材」をはっきりと伝えられていれば、マッチングの精度を上げることが可能です。
新卒紹介サービスを利用する方法4:企業の強みやアピールしたい事を伝える
新卒紹介サービスを利用する際は、自社の強みやアピールポイントを担当エージェントにしっかり伝えましょう。ただし、担当エージェントへ伝える前に、企業の採用担当者は自社の強みやアピールポイントを分析しておくことが重要です。
新卒紹介サービスでは、担当エージェントが企業情報を学生に直接伝えます。担当エージェントは学生にとって就職指導のプロであるため、企業情報の提供やアドバイスは学生に対して高い効果が期待できます。
新卒紹介サービスを利用することで欲しい人材を採用しよう
新卒紹介サービスを活用して「欲しい人材」を採用しましょう。サービス会社を決める時は、概要やメリット・デメリットを十分に理解しておきましょう。
サービス会社を利用すれば、コストや工程の削減など、採用担当者の負担を軽減させることが可能です。就職のプロである担当エージェントの紹介やサポートを受けながら効率的な採用活動を行いましょう。
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