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建設キャリアアップシステムとは|企業側メリット7選と労働者側メリットを紹介

更新日:2021年3月10日

建設キャリアアップシステムとは


建設キャリアアップシステムとは、建設業で働く労働者の技能や資格、社会保険の加入状況などの現場経験や就業履歴を業界全体で登録し、蓄積する仕組みです。

国土交通省の主導で導入され、2019年4月から運用を開始し、システム運営は一般財団法人建設業振興基金が行います。

出典:建設キャリアアップシステム|国土交通省
参照:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_fr2_000033.html

建設キャリアアップシステムの目的とは

建設業での経験などに応じた給与や待遇の確保し、若い世代にステップアップを促す目的です。

技能や経験を視覚化して処遇に反映させます。若い世代に、実務経験により取得できる資格や技能で将来の所得が増えることを伝えます。技能や資格の取得を促し、建設業を支える人材確保ができるでしょう。

社会保険の加入の徹底や賃金を向上させ、やりがいのある建設業に変える目的もあります。

建設キャリアアップシステムの企業側メリット7選


建設キャリアアップシステムは働く人ばかりでなく、企業側にも多くのメリットがあります。

取引先や発注者に対し、自社の従業員の技能や経験をアピールできます。業界共通のレベルを利用するため、根拠が明白です。

ICカードを利用した勤怠管理の他、スキルがわかりやすく効率的な採用にもつながります。労務管理の事務作業を軽減し、離職者を減らす効果も期待できます。

1:優良な企業だとアピールができる

建設キャリアアップシステムを導入して、働く環境を改善する企業として、取引先や技能者に伝えられます。

自社の強みをアピールする際、建設業界共通のシステムは説得力があります。技術力を正当に評価され、見える化した技能は、施工を依頼する側に安心を与えられます。

技能や資格を適切に評価する姿勢は、企業の透明性と前向きな姿勢を強調できます。働きたい職場として、求職者に認知される目安として活用可能です。

2:労働者を客観的に見ることができる

建設業界の労働者を技能でレベル分けするため、客観的に評価できます。

建設キャリアアップシステムは、登録者全員を4段階にレベル分けします。レベル1の初級技能者に始まり、1人前の中堅技能者、レベル3は職長クラスです。登録基幹技能者など高度なマネジメント能力を持つ場合は、レベル4に該当します。

ICカードもレベルによって色分けされます。施工管理者採用時はレベル4が募集条件です。

3:優秀な人材の確保ができる

客観的な就業履歴や技能、資格情報を共有できるため、優秀な人材確保につながります。

建設キャリアアップシステムに蓄積された情報は、事業者や技能者も閲覧できます。求職者の技能や履歴の確認に使用する際は、本人の同意があれば閲覧可能です。他社に所属している場合は、その企業の同意も必要になります。

求職者の自己申告に頼らず客観的なレベルを把握でき、人材確保に活用できます。

4:元請け事業者に対してもアピールできる

下請業者は、自社の従業員の技能や経験を明示するとともに、建設キャリアアップシステムを導入している前向きな姿勢を強調できます。

元請業者に対して自社の能力を客観的に提示し、施工能力のアピールに役立てます。施工管理者など技能や資格を有する従業員の個々の能力も作業員名簿に記載可能です。

民間の管理システムとも連携しているため、元請業者のシステムに対応できる点も強調できます。

5:離職防止ができる

建設キャリアアップシステムによる離職防止とは、若い世代に将来の道筋を示すことです。

建設業は雇用が不安定な面もありますが、自分の将来像を描けないため不安を覚えて離職する若者もいます。ステップアップを技能レベルとして評価する建設キャリアアップシステムは、具体的な道筋をわかりやすく形にします。

自分の職歴や技能を業界共通の尺度で確認でき、キャリアアップを自分で把握することが可能です。

6:事務などの作業が効率化する

建設キャリアアップシステムに登録したデータは書類作成に反映でき、事務作業の効率化を推進します。

施工台帳や作業員名簿の作成がミスなく簡単に完了します。再下請負通知書も作成でき、施工体系図や下請負業者編成表の作成支援メニューで、事務作業の簡素化が可能です。

社会保険の加入状況の把握や勤怠管理などの事務負担を軽減します。

7:業務コストの削減につながる

建設キャリアアップシステムは、企業経営に欠かせない人件費や採用コスト、オフィスコストなどの削減に効果を発揮します。

労務管理の事務作業の軽減は、事務職員の残業代など人件費を削減できます。効率よい採用活動と離職防止効果は、採用コストの低減です。システムを利用した書類作成は、オフィスコストと保管費用も減らします。

建設キャリアアップシステムの労働者側メリット5選


建設キャリアアップシステムの労働者にとってのメリットとは、正当な評価を得られ、目標設定が容易なことです。

毎日の勤務状況や特別教育受講履歴により経験を証明できます。正当な評価は、転職の時の報酬交渉に利用可能です。レベルアップ制度によって次の段階へ必要な資格などがわかるため、目標設定が簡単にできます。

採用担当者の方は、労働者側のメリットを知ることで、より効果的に導入することができるでしょう。

1:正当な評価を得られる

建設キャリアアップシステムは、技能者情報に就業日数に基づく経験、保有資格や技能、登録基幹技能者講習受講歴や職長経験などのマネジメント能力が登録・蓄積されます。

蓄積された情報から、資格や経験によって4段階のレベルが決定します。公平な視点で正当な評価を得られます。

正当な評価とはやる気を引き出し、さらなる高みを目指す原動力です。

2:適切な退職金を受け取ることができる

建設業退職金共済制度(建退共)の必要書類作成を、就業履歴を基に作成するため、転職や休職期間があっても適切な金額を受け取れます。

転職すると就業履歴がわからなくなる場合もありますが、システムに蓄積されているため記録は残ります。手作業の書類作成によるミスの心配もありません。

いつでも自分の就業履歴をログインして確認でき、過去の勤務状況をいつでも把握できます。

3:スキルが磨きやすい

4段階のレベル分けは目標になり、スキルを磨きやすい環境です。

建設キャリアアップシステムでは、型枠、鉄筋、内装仕上げ、左官など35職種で基準が定められています。レベル判定システムを利用して、指定したレベルに達しているかを調べます。

申請手数料とキャリアアップカード更新手数料が必要ですが、モチベーションアップに役立つでしょう。

4:転職などに有利に働く

システムに登録されたキャリアデータとは、建設業界全体で通用し、転職などで適切な評価を得られる労働者に有利な情報です。

レベルアップは今までの頑張りを数値化したものです。自己申告の履歴書より、登録データを見てもらうほうが、正当に評価されます。保有する資格を登録して、データ作成に活用することができるでしょう。

5:しっかりとした教育を受けられる

建設キャリアアップシステムカード所有者は専用の「特別講習Eラーニング」を受講できます。認定職種の先端技術や施工管理者のマネジメント能力を向上できます。

登録基幹技能者講習は施工管理者向けで、業種ごとに全国開催です。3年以上の職長を含む10年以上の実務経験と、1級技能士や施工管理技士の資格保有者が該当します。

登録基幹技能者は経営事項審査の評価対象です。登録者だけのメリットを活用しましょう。

出典:登録基幹技能者とは|一般財団法人建設業振興基金
参照:https://www.kensetsu-kikin.or.jp/humanresources/technician/about.html

建設キャリアアップシステムに導入するための手順とは


システムを導入する手順は、情報の登録と登録料納付、企業は技能者を関連付けて現場にカードリーダーを設置します。

建設キャリアアップシステムのホームページから登録作業を行います。技能者は個人情報と社会保険や建退共の加入状況を入力して、カードを取得します。下請企業も元請け企業もそれぞれが企業情報、施工体制や技能者情報を登録します。

一人親方は働き方によって事業者、技能者の両方に登録可能です。

建設キャリアアップシステムを導入し優秀な人材を確保しましょう


建設キャリアアップシステムとは、建設業の人材確保を目的に、業界全体で作業者の資格や勤務履歴を登録・蓄積するシステムです。

従事者は正当な評価を得られ、将来へのステップアップがわかります。企業は自社の強みをアピールし、施工管理者の採用は有資格者のレベル4を目安にします。

業界で共有するデータで、優秀な人材確保に役立てましょう。

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