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CIMとは?CIM導入のメリット・デメリット5つをわかりやすく紹介!

更新日:2021年3月8日

CIMとは?

CIM(Construction Information Modeling/Management)とは、建設業務の効率化を目的とする取り組みのことです。2012年に国交省が提言したもので、既に建築分野で進行していたBIMを手本に開始されました。

取り組みの内容は、3次元モデルを主体とする情報を関係者間で共有し、一連の建設生産システムを高度で効率的なものにすることです。現行のCIMでは、ライフサイクル全体を見据えた情報マネジメントと共に3次元モデルの活用による情報の可視化が重点に置かれています。

現在の取り組みに至る理由になったのは、2016年3月までに行われた約70件におよぶ試行過程で、モデル情報の集約・建設ライフサイクルを見通したアセットマネジメント・工事全体のプロジェクトマネジメントの必要性が重視されるようになったためです。

開始された当初、CIMのM部分はModelingのみでした。しかし、試行過程のデータに基づき、マネジメントが重要であるとの見方が広くなったといいます。その気付きと定義の変化に合わせて、現在はManagementも加えられています。

CIMとBIMの違いとは

CIMの手本になったBIM(Building Information Modeling)とは、3次元モデルに属性データを追加した建築物データベースを作成し、建築の各工程に活用する手法をいいます。3Dモデルの設計情報に加える属性データとは、パーツの数量・価格・管理情報などのことです。

CIMは、上記のようなBIMの手法および考え方をもとに生まれました。CIMでは設計・施工・維持管理まで建設の全サイクルの情報を含めたモデルを作成し、関係者間で共有して効率化やイノベーションに活用します。つまり、BIMとCIMの違いとは、モデリングに活用する情報です。

BIMは、モデリングに建築(Building)の情報を活用します。一方のCIMは、建設(Construction)の情報を活用したモデリングになります。建築は家などを建てること自体を指し、建設は設計・施工(建築)・維持管理までの一連の流れ全体を指しています。

CIM導入の4つのステップとは?

CIMを導入するためには、導入目的の設定・現状の把握と分析・ツールの検討・運用開始といった順でステップを踏む必要があります。ビジネス的手法や機械的システムを導入するとなった時、導入だけで効果が出ると安易に考える方もいますが、成果には適切な扱い方が必要です。

良いと聞いたからとりあえず取り入れるのではなく、目的を立てた上で導入し計画的に利用・実施していくことで、望ましい結果につながります。それでは以下に、CIM導入の4ステップをご紹介していきます。大切なステップとは何かを知りたい方の参考になれば幸いです。

1:導入の目的設定

ステップ1は、導入の目的を設定することです。導入前に、CIMを導入する目的および理由を明確に定めましょう。そもそもCIMは建設業務の効率化やイノベーションを目的とした考え方のため、導入目的は業務改善に関するものである必要があります。

たとえば、未経験分野に参入したり、過去経験から懸念のある問題点を解決したりするなど、業務が良い方向へ変わる・改まるようにするのがCIMです。導入の検討に際して目的を設定する時には、CIM導入によって建設業務内の何を改善したいのかを明確にしましょう。

2:現状把握及び分析

ステップ2は、現状把握及び分析です。目的設定が完了したら、達成するために必要な情報を現状の把握・分析といった手段で探します。各情報ごとの用途に沿うデータの出し入れを想定し、モデル形状・属性・情報共有基盤などを洗い出します。

また、達成に必要な情報を加工する方法・活用する方法についても検討します。データフローを想定することで、必要なハードウェアやソフトウェア・誰がどう加工するか・作成データの活用法などを確認します。この内容は、実行前までにできる限り決めておくと良いでしょう。

3:活用すべきツールの検討

ステップ3は、活用すべきツールの検討です。想定した運用を実行するにあたり、不足している機能や方法がある場合には、既存のツール・サービス・アプリケーションを調達しましょう。必要としている機能性があるか、またコスト面との兼ね合いなども吟味して選定してください。

既存の機能や方法では事足りないと感じる時は、システム開発などで適したものを新しく作る必要があります。目的や運用の実行にピッタリなツールがあれば、達成できる可能性は高くなり、扱いやすさも向上します。しかしその分、時間と費用は増大すると考えましょう。

4:CIM運用開始

ステップ4は、CIMの運用を開始することです。目的を定めて運用を想定し、必要なものを調達して使えるように準備を済ませたら、CIMを実施します。実際に使うことで見えてくる部分もあるため、想定と異なる点が出た時にはツールなどを活用して最適化を図りましょう。

CIM導入のメリット5つ

CIM導入によって期待できるメリットは、約5つあります。それは、3Dによる完成形の可視化・設計段階で施工業者の意見を反映可能・関連部門との情報共有が容易化・関連資料作成の効率化・維持管理でも活用可能なことです。

期待される各メリットについて、確認しておきましょう。

1:3Dモデルによる完成形の可視化

メリット1つ目は、3Dモデルによる完成形の可視化が行えることです。施工の対象物が有する構造・完成までの手順・周辺環境との間で起きる干渉などか具体的に表示されるため、携わる人々全員が同じイメージを共有することかできます。

これにより、互いが持つイメージを合わせるための摺り合わせ時間が短縮され、協議を素早く進めることが可能となります。また、摺り合わせ時間の短縮で時間にゆとりができると、露見していない課題や問題が顕在化します。

誰もが同じ立場で話し合いに参加でき、結果の質も向上することにつながります。

2:設計段階での施行業者意見が反映可能

メリット2つ目は、設計段階で施工業者の意見が反映できることです。3Dモデルによって同じイメージを共有できるため、意思決定の場が集約されます。あらゆる役割を持つ人の意見が一度に揃うので、施工業者の声も設計段階で反映させることができます。

3:関係部門との情報共有容易化

メリット3つ目は、関係部門との情報共有容易化です。これまでは図面を見て個々に完成形をイメージしていましたが、CIMでは具体的に可視化される3Dモデルを用いるため、工事関係者から施主・地域住民といった専門外の人たちにも同じ情報を共有しやすくなります。

専門知識の有無を問わず、同じ完成形のイメージを共有することで、合意を集めて着工に向けての準備を形成することも容易になります。つまり、完成までのスピードが向上するということです。

4:関連資料作成の効率化

メリット4つ目は、関連資料作成の効率化です。従来の方法では設計情報を構成した後、携わる関係者・施主・地域住民などに説明を行うための資料を作成する必要がありました。しかし、CIMでは3Dモデルで情報共有が行えるため、資料作成の手間と時間が省かれます。

CIMで使う3Dモデルは可視化できる情報が具体的で、事前検討を高度にする効果があると言われています。関連資料がなくても、不整合や不具合といった内容を事前に認識できます。これにより対策や予防を施工前に行えるため、業務や工事の手戻り防止につながります。

5:維持管理段階でも活用可能

メリット5つ目は、維持管理段階でも活用可能なことです。CIMでは測量などで集めたデータを一括管理して関係者間で共有と活用を行いますが、この在り方は維持管理段階でも活かされます。構造物のモデルを直感的に検索できるので、完成後も必要な情報をすぐに使うことができます。

CIM導入のデメリット5つ

CIMは国が提言したものなので、導入と適切な運用によって得られるメリットは確かにあると言えます。しかし、どのような方法にもデメリットはあり、CIMも例外ではありません。

では、CIMで想定されるデメリットとは何なのかを、以下にご紹介していきます。

1:地理的条件の影響反映

デメリット1つ目は、地理的条件の影響が反映されることです。地形モデルの新規作成には、面的に3次元計測する測量手法を用います。測量手法には複数の種類があり、目的に応じた使い分け・組み合わせを必要とします。

この時、適さない手法を選択すると、地理条件に合わないために起きる影響がモデルに反映されます。現実とは異なる距離感などデータに相違が出てしまうため、地理的条件を把握し、それに適した測量手法を用いることが大事です。

2:CIMに精通した技術者不足

デメリット2つ目は、CIMに精通した技術者の不足です。モデルの作成には専用のコンピューターツールやシステムを用いるため、それを扱える人材が必要になります。しかし、使えるようになるには人材育成が必要になるため、技術者は不足状態にあると言われています。

また、技術者を育てたり、システムを使用する上では各種マニュアルも整備したりしなければなりません。このマニュアルを作成する時のデータ形式はソフトで対応可否が異なるため、業者間・部門間でデータの授受が難しくなる場合もあります。

3:過渡的な2Dと2重管理

デメリット3つ目は、過渡的な2Dと2重管理です。3Dより前に出た2D-CADは現在、携わる人の時間度向上から急速に普及し、多くの業務に用いられています。3Dはこれから普及するものとして、2Dと2重管理にならないよう注意が必要と言えます。

4:導入費用の大きさ

デメリット4つ目は、導入費用の大きさです。ソフトを導入したり、プログラムを開発するなど、導入にあたって必要なシステム構築には相応の費用がかかります。導入するソフトの種類や数、開発するプログラムの規模などによっては工数もかさみます。

5:運用コストの大きさ

デメリット5つ目は、運用コストの大きさです。生産に関わる情報が多い場合、必要な情報や設計が完了するまでに時間が必要になることがあります。素早い意思決定が求められる中で生産情報が多いと、CIMの情報だけに頼ったやり方では時間がかかってしまいます。

CIM対応のソフトウェア4選

CIMを導入するためには、まず現存のソフトウェアをCIM対応に切り替える必要があります。本記事では、3DCAD Studio・V-nasClair・TREND-CORE・3D地図データをご紹介していきます。

1:3DCAD Studio

CIM対応ソフトウェア1つ目は、3DCAD Studioです。3DCAD Studioとは、CIMにおける3Dモデルの作成をサポートするために開発された連携ツールです。

CIMでの目的が果たされるように3次元のデータ表現が強化されており、作成した3Dモデルを多様な製品とデータ連携することができます。

2:V-nasClair

CIM対応のソフトウェア2つ目は、V-nasClairです。V-nasClairとは、2次元の汎用コマンドを全て包括した上で、豊富な3Dモデル作成機能を搭載しています。

出力機能も標準搭載で、CSVファイルの読み込みによる簡単なモデリングや、スクリプトでユーザカスタマイズなども行なえます。

3:TREND-CORE

CIM対応のソフトウェア3つ目は、TREND-COREです。TREND-COREとは、3次元モデルに設計寸法情報を重ねた3DAモデルを簡単に作成したり、面積や数量の算出が行えたりするものです。

作成したモデルはデータ共有クラウドサービスにアップロードし、ダウンロードまたはブラウザで閲覧が可能です。

4:3D地図データ

CIM対応のソフトウェア4つ目は、3D地図データです。3D地図データとは、3次元の景観シミュレーション作成し、建築プロジェクトの多様なプレゼンテーションに活用できるものです。

建設対象物のBIMデータと周辺の地図データを統合し、全体的なシミュレーションが可能となります。

CIMについて知ろう

国が提言するCIMは、建設業界の効率化やイノベーションを期待できるものです。建築に焦点をあてたBIMとは異なり、建設全体を総合的に活用します。

適切に活かすためには、導入前後の準備や運用方法も重要になります。事前に目標設定や運用方法の設定をし、必要なシステムやソフトウェアを取り入れて、適宜調整していくことが大事です。

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