建設業での安全大会とは|建設業での安全大会の主な内容7選を紹介

安全管理 2021.04.6 2022.12.27
建設業での安全大会とは|建設業での安全大会の主な内容7選を紹介

建設業での安全大会とは

労働安全衛生法で一定の危険有害業務にあたる労働者に事業主が資格の取得や教育の実施が義務付けられています。そのため建設業でも現場で働く人の知識や安全性に対しての意識を高めるために、建設業の事業所などで安全大会というものが行われています。

建設業で安全大会が行われる理由

建設業で安全大会が行われる理由は、建設現場での労働災害を無くすことにあります。建設現場では高い場所での作業やなど扱いに注意が必要な工具などを扱います。

また現場で働く人の中には急ぐあまり安全性よりも効率のみを重要と考えてしまう場合もあるようです。現場での安全性は現場監督のみが気を付けていても意味がありません。現場で働く全ての人が安全大会を通して現場での危険性を再認識し安全性を高めていく必要があります。

建設業での安全大会の主な内容7選

安全大会は安全に対する意識を高め、現場での自分の行動について振り返る場になります。そのため建設業の安全大会では安全に関する講演、安全に関する映像そして表彰式などが行われます。

また安全に関する講演以外にも現場での熱中症対策といった健康についての講演や、事故が起きたときにどうすれば良いかといった救命方法などについて学ぶこともあります。ここではそんな建設業の安全大会で行われる主な内容について紹介していきます。

1:安全講話

建設業の安全大会では安全講話が行われます。建設業で行われる安全講話の内容とは、現場状況の重点対策やヒヤリハット実体験談、またそうした経験を活かしていかに現場の労災を防ぐかなどです。

安全講話は講義として話を聞く方法以外にも、グループに分かれてグループ討議しそれを発表するといった展開をすることもあります。

2:健康講話

建設業の安全大会では健康講話も行われます。「安全を守るためには心も体も健康であること」といった考えから、意識と姿勢についていう内容の健康講話が行われることもありますし、体力維持や腰痛防止のための訓練が行われることもあります。

体力訓練の内容はスクワットや体操など体を動かすことです。安全大会で行った体操などを現場でも行えるように、訓練時に使用した音楽の入ったCDを配布している現場もあります。

3:避難訓練

建設業の安全大会では震災時を想定した避難訓練も行われます。例えば足場にいるときに地震が発生したらどうするかといった訓練です。足場の上で地震が起きたときは、慌てて降りようとすると転落する可能性があるといったことを学びます。

こうした訓練をしておくと非難が必要なとき作業員は、緊急時でも慌てることなく安全な場所まで退避できます。

4:消火器訓練

建設業の安全大会では消火器訓練も行われます。実際に粉末消火器を使用して火を消す訓練です。こうした体験を通して火はどれくらいの時間で消化するのかということを学びます。

また建設業の火災訓練は消火器の訓練以外にも宿舎から火災が発生したときの訓練や、トンネル工事中に火災が発生したとして行われる訓練などがあります。

5:救命講習

建設業の安全大会では救命講習も行われます。例えばAEDの利用についての講習です。AEDを利用した講習ではAEDメーカーなどからAEDの講師を招き、使用方法について講習を受けます。講師から講習を受けたあと、実際にAEDを使用した訓練もおこなわれます。

また救命講習ではAEDの訓練以外にも救急救命士による応急手当について、救急措置の流れ、心肺蘇生法などの講習も行われます。

6:季節ごとの対策訓練

建設業の安全大会では季節ごとの対策訓練も行われます。例えば夏になると考えらえる現場での熱中症の対策についての講話です。

講話の内容は現場での水分補給方法について、熱中症対策としての食事と睡眠そして入浴の重要性、現場から帰宅したあとの水分補給、体調チェックなどについてになります。

7:表彰式

建設業の安全大会では優秀な現場に対して表彰式が行われることもあります。安全大会で教育や講習以外になぜ表彰式をするのかというと、表彰されることにより建設現場の士気が高まるといた効果があるからです。

表彰される基準は「重大事故を起こさなかった」や「安全対策に積極的に取り組んだ」などその事業所により異なります。

建設業でのヒヤリハットの法則を事前に把握しておく

ヒヤリハットとは建設現場でのヒヤッとした小さな事故やハッとした小さなことです。そしてヒヤリハットの法則とはアメリカの損害保険会社の安全技師、ハインリッヒが発表した法則のことであり本来はハインリッヒの法則と呼ばれています。

ハインリッヒの法則は1:29:330の法則とも呼ばれており、1つの大きな事故災害の陰には小さな事故が29回あり、その陰には330回の無傷の事故が隠れているというものになります。

建設業ではこうした小さなヒヤリとした事故が重なれば、大きな事故に繋がることもあるため、ヒヤリとしただけの小さな事故でも情報を把握して共有し迅速に対応することが必要となります。

建設業において安全大会は必須です

建設業では何よりも現場の安全性が重要です。そのため現場で働く人に向けて安全についての教育や訓練をする安全大会が開催れています。

建設業ではこの安全大会を通し、現場で働く人は現場での事故情報の共有や、安全についての知識を深め合っています。そのため建設業において安全大会の開催は必須といえます。


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